「紫微斗数(しびとすう)」は、中国発祥の占星術で、「東洋のホロスコープ」とも呼ばれるほど精密な運命分析ができる占術です。
生年月日と生まれた時間、場所をもとに命盤(チャート)を作成し、人生の流れや才能、人間関係、仕事運などを多面的に読み解くことができます。
その中心となるのが「十二宮」と呼ばれる12のエリア。
これは西洋占星術の12ハウスにも似ており、それぞれが人生の異なる側面を象徴しています。
この記事では、紫微斗数の十二宮の基本的な意味や使い方を、初心者にもわかりやすく解説していきます。
▼紫微斗数についてはこちらから知れます
当ブログの内容は、紫微斗数という占術に基づく個人的な見解や解釈です。
医学的・法律的・金融的な判断材料ではなく、最終的な意思決定はご自身の責任にて行っていただきますようお願いいたします。
目次
十二宮とは?
紫微斗数の命盤は、以下の12の宮(きゅう)で構成されています。
宮名 | 表す内容 |
---|---|
命宮 | 自分自身の性格や本質 |
兄弟宮 | 兄弟姉妹や親友との関係 |
夫妻宮 | 恋愛・結婚相手との縁 |
子女宮 | 子ども・親子関係 |
財帛宮 | 財運・お金の稼ぎ方 |
疾厄宮 | 健康・体質・トラブル傾向 |
遷移宮 | 外出先での運気・移動 |
奴僕宮 | 交友関係・部下との関係 |
官禄宮 | 仕事運・キャリアの方向性 |
田宅宮 | 住まいや不動産との縁 |
福徳宮 | 精神面・趣味・ストレス耐性 |
父母宮 | 両親との関係・家系の影響 |
これらの宮は、「六内宮(内面的な領域)」と「六外宮(外面的な領域)」に分けることができます。
- 六内宮:命宮、兄弟宮、夫妻宮、子女宮、財帛宮、疾厄宮
- 六外宮:遷移宮、奴僕宮、官禄宮、田宅宮、福徳宮、父母宮
この分類により、「自分の内面 VS 外の世界とのつながり」がどのように現れているかを読み取るヒントになります。
各宮の簡単な説明
命宮(めいきゅう)
命宮は、紫微斗数における「あなた自身」を表す最も重要な宮。
性格、先天的な才能、見た目、運命の方向性などが示されます。
命宮に星がない(命無星曜)場合は、他の宮(とくに遷移宮)を見て補完的に判断します。
兄弟宮(けいていきゅう)
兄弟姉妹だけでなく、親友やライバルとの関係性、社交性の傾向もこの宮でわかります。
人間関係のバランスを見るときの大切な手がかり。
夫妻宮(ふさいきゅう)
恋愛運や結婚運、パートナーの性格、恋愛傾向などが読み取れます。
自分の恋愛スタイルを知るヒントになる宮です。
子女宮(しじょきゅう)
子どもとの関係、子どもの人数や性格、また生殖に関する傾向も表します。
親になる可能性や子育て運が気になる方は要チェック。
財帛宮(ざいはくきゅう)
お金に関する運気や、稼ぎ方のスタイルがわかる宮。
コツコツ型なのか、一攫千金型なのかなども読み解けます。
疾厄宮(しつやくきゅう)
体質や健康傾向、注意すべき病気、ケガ、トラブル傾向などを示します。
自分の弱点や体調管理のポイントが見えてきます。
遷移宮(せんいきゅう)
移動、旅行、引っ越し、また外出先での運勢や対人運を表します。
フリーランスや出張の多い方にも重要な宮です。
奴僕宮(どぼくきゅう)
部下や後輩、協力者との関係性が現れます。
人との距離感やチーム内での立ち位置などを知る手がかりになります。
官禄宮(かんろくきゅう)
仕事運やキャリア、社会的地位に関わる宮。
適職や昇進のタイミングなどを読むときに大切です。
田宅宮(でんたくきゅう)
不動産や住居、家族との関係など。
家の運気や住まいの影響などを読み解くポイントです。
福徳宮(ふくとくきゅう)
精神的な幸福度やストレスへの強さ、趣味・癒しとのつながりなど。
心の安定を見る宮です。
父母宮(ふぼきゅう)
両親との関係、家庭環境、家系から受け継いだ影響など。
ルーツや育った環境が運命に与える影響を探ります。
読み方のコツと組み合わせの見方
「三方四正」を押さえよう
紫微斗数では「命宮」「遷移宮」「官禄宮」「財帛宮」の4つを特に重要視し、これらのバランスからその人の人生傾向を読みます。
例:
- 命宮+官禄宮=自分の性格 × キャリア適性
- 財帛宮+遷移宮=金運 × 外での出会いや仕事チャンス
このように、宮同士のつながりを意識することでより立体的に人生が見えてきます。
紫微斗数における三方四正とは、命盤の十二宮の中で本宮を命宮とした場合において「命宮、遷移宮、財帛宮、官禄宮」の4つの宮を指し、紫微斗数の鑑定でより正確な判断を下すために、これら三方四正の関係を重要視します。
セルフ鑑定のステップ
- オンライン無料命盤作成ツールで自分の命盤を出す
- 命宮から順に各宮を見ていく
- 特に「命宮+官禄宮+財帛宮+遷移宮」を中心に読み進めると効率的
- 星がない宮は、その対宮(向かい合う宮)や主星との関係で読み解く
▼命盤について詳しくはこちら
よくある質問Q&A
Q:命無星曜ってどう読むの?
A:星が入っていない宮は、対になる宮や主星の位置から間接的に読み解きます。命宮が無星の場合、遷移宮がカギになることが多いです。
Q:主星・副星・四化星って何が違うの?
A:主星は宮の性格を決定づける中心星、副星は補助的な影響、四化星は変化や運命の動き方を表すものです。
Q:身宮ってなに?
A:「人生で注目すべき領域」を示す重要な印。命宮とは別に配置され、重点を置くべき人生テーマが読み取れます。
まとめ:紫微斗数の十二宮とは?
紫微斗数の十二宮は、人生を12の角度から照らす「運命の地図」。
まずは命宮を中心に理解を深め、「三方四正」の関係に注目すると、全体像が見えてきます。
すべてを一気に覚える必要はありません。
一つひとつの宮を丁寧に読みながら、今の自分に必要なメッセージを受け取ることが、紫微斗数を活用する第一歩です。