「命盤って難しそう」「紫微斗数ってなにが占えるの?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
紫微斗数(しびとすう)は、中国の伝統的な東洋占星術のひとつです。
「命盤(めいばん)」と呼ばれる図を使って、その人の性格・運勢・人生の流れを読み解いていく占術となっています。
この命盤は「12宮」「主星」「副星」という3つの要素から成り立っており、まるで人生の設計図=運命の地図のような役割を果たします。
「何が得意で、何が苦手なのか」「どんな環境に向いているのか」「転機はいつ訪れるのか」
そんな人生のヒントを与えてくれるのが命盤なのです。
この記事では、紫微斗数の命盤について初心者の方にも分かりやすく解説し、読み解き方や活用法までをご紹介します。
当ブログの内容は、紫微斗数という占術に基づく個人的な見解や解釈です。
医学的・法律的・金融的な判断材料ではなく、最終的な意思決定はご自身の責任にて行っていただきますようお願いいたします。
目次
紫微斗数と命盤の基礎
紫微斗数とは?
紫微斗数は、中国・唐の時代末期に誕生し、宋代に体系化された東洋占星術のひとつです。
生年月日や出生時間、出生地をもとに命盤を作成し、そこに配置された星々の意味を読み解いていくのが特徴です。
「東洋版ホロスコープ」とも呼ばれ、星の位置関係によって性格、仕事運、恋愛運、人生の転機などを詳細に分析することができます。
台湾や香港をはじめ、東アジア全体で非常に信頼度の高い占術として受け入れられており、「当たりやすい占い」としても知られています。
東洋占星術とは東洋を中心に広まった占星術の総称で、「宿曜占星術」「紫微斗數」「四柱推命」「九星気学」「算命学」などさまざまな占術があります。生年月日時から命式を算出し、星や月の位置や相互関係から過去・現在・未来の宿命や運命を占います。
出典:Feel > 東洋占星術
命盤の役割
命盤は、人生の各局面を象徴する「12宮」と、そこに配置された「主星」「副星」から構成されます。
命盤からわかることは以下となっています。
- 生まれ持った性格や考え方の傾向
- 金運、仕事運、恋愛運、家庭運など
- 人生の転機の時期と方向性
- 親子・夫婦・友人などの人間関係の質
- 運気の流れ(1年ごと・10年ごと)
命盤はまさに自分の「運命の地図」。
未来を予測するだけでなく、自分自身の理解や人生戦略に活かすことができます。
命盤を構成する「12宮」
紫微斗数の命盤は、円状に並ぶ12個の「宮」から成り立っており、それぞれが人生のある側面を象徴します。
12宮一覧
宮名 | 担当分野・意味 |
---|---|
命宮 | 基本的な性格・人生の基盤 |
兄弟宮 | 兄弟姉妹との関係・対人傾向 |
夫妻宮 | 恋愛・結婚・パートナーとの縁 |
子女宮 | 子どもとの関係・教育・子孫運 |
財帛宮 | 金運・資産・経済的才能 |
疾厄宮 | 健康状態・体質・病気の傾向 |
遷移宮 | 外出・移動・環境の変化 |
奴僕宮 | 交友関係・部下・支援者との関係 |
官禄宮 | 仕事・キャリア・社会的評価 |
田宅宮 | 不動産運・住環境・家の資産 |
福徳宮 | 精神的満足・趣味・隠れた才能 |
父母宮 | 両親との関係・家庭環境・親からの影響 |
各宮に配置される星々によって、その人がどの分野に強みや課題を持っているかが明確になります。
▼12宮についてはこちらで解説してます
「主星・副星」とは?
命盤を読み解くうえで最も重要なのが、各宮に入る主星(しゅせい)と副星(ふくせい)です。
主星はその宮の中心的な意味を形づくり、人生における核となる性質を示します。
副星は、その主星の意味を補足し、運気の強弱や吉凶、細やかな性格の傾向を教えてくれます。
14主星一覧
星名 | 性質・特徴 | キーワード |
---|---|---|
紫微星 | 統率力・高貴・王者の星 | リーダー、責任感、カリスマ |
天機星 | 知性・分析・変化を好む | 論理的、アイデアマン、神経質 |
太陽星 | 活発・積極的・外向的 | 社交的、リーダー気質、熱血 |
武曲星 | 実務能力・財運・自立心 | 勤勉、堅実、計画的 |
天同星 | 平和主義・人懐っこさ・優しさ | 協調性、柔和、感受性 |
廉貞星 | 情熱・波乱・個性が強い | 野心家、反骨精神、挑戦的 |
天府星 | 安定・堅実・物質運 | 慎重、蓄財家、家族思い |
太陰星 | 感受性豊か・内向的・女性的 | ロマンチスト、思慮深い、想像力 |
貪狼星 | 魅力・芸術性・欲望 | 人気者、遊び心、美意識 |
巨門星 | 知識・議論・批判精神 | 弁が立つ、探究心、話し好き |
天相星 | 補佐役・道徳心・バランス感覚 | 支援、誠実、縁の下の力持ち |
天梁星 | 正義・慈愛・教育者気質 | 指導者、道徳的、カリスマ |
七殺星 | 行動力・突破力・破壊と再生 | 攻撃性、独立心、極端 |
破軍星 | 変革・刷新・ゼロからのスタート | 革命家、改革者、崩壊と再構築 |
副星・補助星一覧
星名 | 特徴・役割 | キーワード |
---|---|---|
左輔星 | 補佐的存在、縁の下の力持ち | 協力者、支援、チームワーク |
右弼星 | 良縁、助けを受ける | 人気者、引き立て、サポート |
文昌星 | 知性・文章・学問 | 勉強、教育、論理性 |
文曲星 | 表現力・芸術・感性 | 芸術、美意識、創造性 |
擎羊星 | 衝突・トラブルをもたらす | 障害、短気、強引 |
陀羅星 | 停滞・陰の影響 | 不安、混乱、抑圧 |
火星 | 突発・短気・感情の爆発 | 衝動、喧嘩、事故 |
鈴星 | 動揺・不安定・神経質 | ストレス、ノイズ、過敏 |
天魁星 | 引き立て・運の後押し | 名誉、推薦、チャンス |
天鉞星 | 名誉・地位・昇進 | 高評価、役職、権威 |
天喜星 | 恋愛運・人間関係の良さ | モテ期、結婚、交際 |
天姚星 | 色気・魅力・自己表現 | 人気、美意識、ロマンチスト |
解神星 | 問題解決・助け舟 | トラブル回避、癒し、再生 |
地空星 | 空虚・精神的孤独 | 空しさ、スピリチュアル、離別 |
地劫星 | 損失・破壊 | 失敗、突然の別れ、試練 |
化禄星 | 幸運・財運・チャンス | 成功、収入増、引き立て |
化権星 | 権威・影響力・リーダーシップ | 出世、主導権、競争 |
化科星 | 学問・名誉・人気 | 評判、認知度、合格 |
化忌星 | 障害・秘密・トラブル | 妨害、裏切り、リスク |
命盤の作り方
必要なデータ
命盤を作るには以下の情報が必要です。
- 生年月日(旧暦または補正)
- 正確な出生時間(母子手帳などを参照)
- 出生地(緯度・経度も考慮)
これらの情報をもとに、命宮の位置を起点として12宮に星々を割り当てていきます。
命盤の配置ルール
- 命宮の位置を決定(出生時間に基づく)
- 五行局(木・火・土・金・水のバランス)を計算
- 紫微星の配置位置をもとに他の主星・副星を展開
アプリや無料ツールでも作成可能ですが、精密な分析を求めるなら専門家の鑑定がおすすめです。
命盤の読み解き方
命宮から見る
命宮はその人の「基本性格」や「人生のベース」を表します。
まずはここにある主星・副星の性質を理解するのが第一歩です。
三方四正を読む
- 命宮、財帛宮、官禄宮、遷移宮を中心に相互関係をチェック
- バランスが取れていれば、安定した人生運を意味します
- 偏りがある場合は「強み・課題」が明確になります
流年と大限
- 流年(りゅうねん):1年ごとのテーマ
- 大限(たいげん):10年ごとの人生の節目
これらを加味することで、「いつ何をすべきか」がより具体的に見えてきます。
命盤を日常に活かすには?
- 自分の性格や強みを知って、進路選びに活かす
- 相性診断で、恋愛や結婚をスムーズに
- 転職・引越しなどのタイミングを見極める
- 子育てや家族関係にも役立つ
命盤は、人生の選択を後押しするナビゲーションツールとして活用できます。
まとめ:命盤とは?
紫微斗数の命盤は、自分を深く知るための鏡であり、人生の流れを読み解く地図でもあります。
まずは、無料命盤作成サイトやアプリで「自分の命盤」を見てみましょう。
そして星の意味をひとつひとつ学びながら、未来へのヒントを探っていくのが第一歩です。